
70代・中小企業経営者
業界歴30年以上
大型事業のM&Aや事業譲渡を複数経験
7つの習慣アカデミー協会の会員歴:8年以上
『選択の連続が、私を変えた』
迷いの中で出会った学びが
人生と会社と家族を動かした物語
私が「7つの習慣」と
深く関わるようになったのは、
2017年の夏でした。
それ以前にも本を読んだり、
手帳を使ったりと、
“知っているつもり”には
なっていましたが、
それはどこか表面的で、
テクニックの一つのように扱っていたと思います。
転機は、
私が会社の役職に就いた2016年。
責任ある立場になったものの、
「自分で本当に務まるのか」という
不安がずっと消えませんでした。
自信が持てないことをごまかしながら
仕事をしている…
そんな時期だったと思います。
「何か変わらないと、このままではいけない」
そんな気持ちでネットを見ていた時、
「7つの習慣」の説明会を見つけました。
正直、
説明会に行ったときには、
参加するつもりはまったくありませんでした。
登壇した方は圧倒的なカリスマ性があり、
自分とは別世界の人のようで、
「自分に合う環境ではなさそうだ」と感じたのです。
さらに、
参加費も当時の私にとっては
簡単に決断できる金額ではありませんでした。
価格を見て、
「これは無理だな」とほぼ諦めていました。
「やっぱり無理だ」
そう決めて帰ろうとしたとき、
協会スタッフの女性が私に声をかけました。
名前を呼ばれただけなのに、
その声が
不思議と耳に残ったのです。
東京駅で食事をしながらも、
その声が頭の中に響いて離れず、
気づけば私は
申し込みをしていました。
今考えても不思議ですが、
この小さな出来事こそが
私の人生を大きく動かした
“最初の選択”でした。
苦しかった最初の半年
受講が始まってからの半年は、
本当にきつかったです。
自分がこれまで積み上げてきた成功体験が
「それは原則ではない」
「根本ではない」と
揺さぶられるようで、
ずっと居心地の悪さがありました。
毎月のように「やめたい」と
電話していました。
仕事は忙しく、
心身ともに余裕がない時期に、
父の死も重なり、
気持ちは限界。
あの頃やめなかったのは
不思議なくらいです。
しかし卒業試験が近づくと、
なぜかスイッチが入りました。
「どうせやるなら、きちんと向き合ってみよう」
そう思い、
暇さえあれば本を読み、
ノートを取り続けました。
そして試験前夜、
ホテルで朝日を見ながら、
人生の中でも
特別な瞬間が訪れました。
言葉では説明できないのですが、
突然すっと肩の力が抜け、
「今までの自分の経験にも
意味があったのかもしれない」
そんな感覚が
流れ込んできたのです。
後から思えば、
これが私にとってのパラダイムシフトでした。
学びが「知識」から「生き方」へ変わり始めた時期
基礎講座を終えたあたりから、
私の中で大きな変化が生まれました。
それまでは
「学ぶ→理解する」で精一杯だったものが、
いつの間にか
「どう仕事に活かすか」
「どう生き方に落とすか」を
自然と考えるようになっていました。
会議での判断
社員との対話
家族とのコミュニケーション
経営の意思決定
あらゆる場面で、
“7つの習慣の視点”が
自分の中に息づき始めたのです。
この変化が、
のちの大きな選択や
奇跡的な出会いへつながっていきました。
法人研修の導入と次々に起きた「奇跡」
2019年頃から私は
会社に7つの習慣アカデミー協会の研修を導入しました。
社内にはまだその理解がなかったため、
最初は私個人の判断で進めました。
► 奇跡1:大型M&A案件が舞い込む
本来は他社に行くはずだった事業の話が、
珍しい流れで
私のところに巡ってきました。
経験のない分野なのに、
なぜか私は迷わず
「やりたいです」と
返事をしていました。
今振り返れば、
“インサイドアウトで選択し、
自分の責任で決める”
という考え方が
身についていたからこその決断でした。
この契約は
会社の未来を大きく変える転機となりました。
► 奇跡2:大手企業からの事業譲渡(M&A)が決まる
続いて、
大企業から事業を譲渡されるという、
通常ではありえない話が入りました。
この事業が加わったことで、
会社の収益は大きく向上し、
売上も利益も、
過去にないほど伸びていきました。
► 奇跡3:さらに別の事業譲渡(M&A)の話が舞い込む
業績が落ち込み、
「今年は厳しい」と思っていた矢先に、
また新たな大きな話が
舞い込んできました。
7つの習慣を学ぶ前の私なら、
怖くて逃げていたかもしれません。
今は、
不安があっても
“選択を自分で握る”という
感覚があり、
チャンスを掴める自分
でいられています。
幹部メンバーとの絆が強まった
研修を一緒に受けた幹部4名とは、
今では深い信頼関係があります。
価値観が共通しているからこそ、
大きな判断も迷いなく揃う。
何かを決める
スピードが圧倒的に早くなる。
ある大きな投資の判断のとき、
4名全員が即答で「やるべきです」と答えてくれました。
その瞬間、
私は胸が熱くなり、涙が出ました。
「この話がうまくいかなくても、うちは大丈夫だ」と、
心から
思えたのは初めてでした。
息子との関係の「修復」
私の息子は
頭も良く優秀でしたが、
若い頃は私の劣等感から、
つい厳しく当たってしまい、
関係は完全にこじれていました。
しかし学びを続けるうちに、
「相手を変えるのではなく、自分が変わる」
という考え方が腹に落ちました。
息子が何を選ぼうと干渉しない。
ただ信頼し、任せる。
それだけで関係が驚くほど良くなり、
今では言葉にしなくても
分かり合えるほどになりました。
妻との関係にも静かな変化が起きた
妻との関係も
長く険しい時期がありました。
私は仕事優先で家庭を任せっぱなし、
妻はそれに不満を持ち、
些細なことで衝突する日々。
しかし
「刺激と反応の間にスペースをつくる」
この1つの実践が、
関係を驚くほど変えました。
最近も1週間ほど口をきかなかった出来事がありましたが、
自分の中には
まったく怒りが湧かなかったのです。
そしてある瞬間、
自然と
「ちゃんと謝ろう」と
思いました。
無理にではなく、
心からそう思えたのです。
最後に
私は決して
完璧な人間ではありません。
今でも迷いますし、
不安になることもあります。
しかし、
7つの習慣アカデミー協会で学んだことで
● 人のせいにしない
● 自分で選択する
● 原則に沿って生きる
● 信頼を積み重ねる
この
“生き方そのものの軸” が
生まれました。
そして気づいたことがあります。
“奇跡のような出来事” は、
偶然ではなく
自分の選択の積み重ねが
呼び込むものだということ。
これからも学び続けながら、
自分らしい選択を
重ねていきたいと思っています。



