【実践者インタビュー:大谷 理恵さん編】 7つの習慣のおかげで、終わりを思い描いて後悔のないように生きることの大切さを知りました(後編)

2021年10月、認定ファシリテーターの大谷 理恵さんにインタビューしました

大谷 理恵さんのインタビュー記事【前編】はこちらからご確認ください。

 

第4期の7つの習慣養成講座を卒業し、

現在は出版会社で働きながら7つの習慣実践会を

大切な人たちのために開催している理恵さん。

 

前編では理恵さん自身の7つの習慣との出会いや、

養成講座での変化をお伝えしました。

 

 

理恵さんは、現在、自分の大切な人達に実践会を行っていますが、

参加者の実践報告を聴くことで、

日々、終わりを思い描いて後悔のないように生きることの大切さを

知ったと言います。

 

後半では理恵さんの実践会に参加されている

山田さん(仮名)の余命2カ月であっても、

満たされた終わりを迎えることができたという

ご夫婦のエピソードを語っていただきます。

(山田さんの了承も得ています)

ご主人がお亡くなりになる2か月の間に7つの習慣を実践してくれた山田さん

 

 

前回少しお話しした山田さんですが、

この方の7つの習慣を実践する力がすごいんですよね。

 

 

特に山田さんが話してくれた、ご夫婦の実践報告には心を動かされました。

 

その時は、そうですね、7つの習慣の実践会では第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」

を取り扱っていた時だったと思います。

 

この習慣は「自分の人生の最後を思い描いて、それを念頭において一日を始めることで、

自分にとって本当に大切なことに沿った生き方ができる」

ということを伝えている部分なんですが、

丁度その学びをしていた頃、山田さんの旦那さんが癌で余命2か月と宣言されていたそうです。

癌、余命2か月と聞くと、「なんで主人が…なんで私たちだけ…」といったネガティブな感情

が湧いてくると思います。

もちろん、山田さんもそういった思いは経験されたのでしょう。

でも彼女はそこからご主人がお亡くなりになる2か月の間に

この7つの習慣を実践してくれたんです。

 

「理恵ちゃんから教えてもらった7つの習慣で、夫と向き合ってみたんだ」

そう、山田さんは話してくれました。

 

山田さんがやったこと、それは7つの習慣をもとに、

丁寧に丁寧に、病床のご主人の話を聴くこと。

 

ご主人は病に冒されながらもベッドの上でも、

自分の人生を振り返ることができました。

 

そして、ご主人はこんな事を口にしたそうです。

「仕事もそれなりにしてきたし、お給料もそれなりにもらってきた。

何不自由なく暮らしてきたけど、今こうやって余命2か月になって

ベッドに入って思うのは、自分は何も成し遂げられなかったっていうことだ」と。

 

 

しかし、そうやって自分の人生を振り返ることができたからこそ、

「残りの2か月でまだできることがあるんじゃないか」

と思えたそうです。

 

 

そこから、山田さんと旦那さんの“残りの時間をどうしたいのか”という

話し合いがはじまりました。

病院の中で何度も何度も話し合う二人。

残りの時間が私たちができることは何だろう?

それを考える時間は2人にとって大切な大切な時間となったことでしょう。

ある日、ご主人の口から

「自分は両親から愛されていなかった」という言葉が出てきたことがありました。

 

いままでは気が付かないように、心の奥にしまっていた思いでした。

でも人生を振り返ってみたら

小さな傷がご主人の心の奥から出てきたんです。

 

そこで山田さんは、ご主人とご両親が話せる時間を作ることにしました。

このご時世なので、ご両親を病室に呼ぶことはできなかったそうですが、

ご両親とご主人をオンラインで繋げました。

 

ご主人は素直に「自分は愛されてなかったように感じたんだ」と伝えたそうです。

するとご主人のお母さんも「お母さんはあなたを愛していたよ」と返してくれました。

病弱な弟がいたので、そちらにかかり切りになってしまったけど、

あなたのことも大切に大切に思ってたんだよって。

 

 

みんな涙を流していました。

それは本当に良い時間だったそうです。

 

これは、実現することがなかったかもしれない風景です。

 

私が、偶然7つの習慣の養成講座を受講しなければ、

山田さんが私の実践会に参加しなければ、

山田さんが7つの習慣を実践しようと思わなければ、

山田さんのご主人が自分の人生を振り返ろうと思わなければ、

この風景を見る事はできなかったかもしれない。

 

ご主人とお母さんはお互いの気持ちを分かり合うことがないまま

人生を終えていたかもしれないのです。

 

すべてはちゃんと繋がっていて、

必要な時に必要なものが集まる。

この話を聴いてそんな確信が私の中にも生まれました。

 

 

 

それからほどなくして、旦那さんは最期の時を迎えられました。

その時も、感謝の言葉と「愛してるよ」って言葉を伝えることができたそうです。

そしてご主人は静かに、笑顔で息を引き取られました。

 

その様子を見ていた看護師さんが驚いた表情で

「なかなか笑顔で亡くなる人っていないんですよ」と言ったそうです。

癌でお亡くなりになる方は苦しんだ顔をして亡くなる方が多いそうですが、

ご主人は違いました。

「本当に安心して行かれたんですね」と言って看護師さんも言ってくれました。

 

もちろんご主人も苦しむこともあったのだと思います。

でも、最後、やりたい事をやりきった安心感が

ご主人を笑顔にしていたのかもしれません。

 

改めて7つの習慣に書かれている言葉を強く信じることができました。

 

彼女は7つの習慣でご主人の最期の流れを変えました。

本来であれば、ご主人は「愛されていなかった」という思いを持って

旅立たれていたかもしれない。

それを彼女は変えていったんです。

 

ご主人との最期の時に「7つの習慣」が彼女の傍にあって本当によかったと心から思いました。

7つの習慣を実践してくれた彼女から

私も本当に沢山の事を学ばせてもらいました。

 

そして、彼女の話を聴いて、日々、終わりを思い描いて生きることって

すごい大切だなって思ったんです。

人間は誰でも絶対に死を迎えますよね。

突然死が訪れるかもしれないし、病気で亡くなるかもしれない。

 

山田さんのご主人のように余命がわかってから出来ることもあるけど、

病気になってからだと出来ることが限られてしまうし、

交通事故などの突然死では何も出来ずに終わってしまうこともある。

だからこそ、毎日、終わりを思い描いて後悔のないように生きるって大事なんだと

改めて7つの習慣に書かれている言葉を強く信じることができました。

 

大切な人達に実践会を行ったことで、さらにその先の大切な人にまで7つの習慣を届けられたのかな、と思うと、あの時資格を取って本当に良かったと心から思いました。

またこうして、誰かの人生が良い方向へ変わったり、

「理恵さんの実践会に参加したから、今自分はこんな風に生きていられる」って

少しでも思ってもらえたら嬉しいです。

 

7つの習慣を知っている人や読んだことがある人は結構いると思うんですよね。

でも、実践している人は本当に少ない、

実践することでこんなに変るんだよ、

自由になれるんだよ、

よりよく生きていけるんだよ、

こんな風に一人でも多くの人に伝えていけたらうれしいです。

 

 

そしてこの活動が私の大切な人達の人生にプラスになっていったとしたら、

いつか私が天国に逝った時、著者のコヴィー博士と堂々とハグができるんじゃないかな?

と今から楽しみにしています。

 

 

そう、7つの習慣は、どんな状況でも、例え死の間際であっても、

今、できることを教えてくれる本です。

 

しかし一方で、一人で実践することが難しい本でもあります。

 

そんな7つの習慣の実践をサポートする認定ファシリテーター。

理恵さんのような認定ファシリテーターが増えることで、

山田さんご夫婦のような流れを変える人達が増えていくのではないでしょうか?

 

 

理恵さんのように大切な人達に7つの習慣を伝えていきたい、

そう思った方はぜひこちらをご確認ください。

 

 

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(インタビュアー・文章:藤田 朋伽)

 

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