第3クールから「相互依存」について学び始めます。
「相互依存」ってなんだろう?と思った人もいると思います。
7つの習慣では人の成長を3つの段階に分けているんです。
- 依存
- 自立
- 相互依存
一番上の「依存」は結果を相手に依存している状態です。
「あなたがわかってくれないから…」
「上司が話を聞いてくれないから…」
「お母さんが〇〇してくれないから…」
一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
今であれば「コロナのせいで…」と
口にすることもあるかもしれません。
実はこれは依存状態なんです。
受講生も最初の頃は、こんな依存的な発言をしている人がいました。
「母が何もわかってくれない」
「仕事を部下に任せているが、成果を出さない」
「新しい部署で上手くいかないのは〇〇のせいだ」
この状態では自分で状況を変えていくことは
できませんよね。
とても、もったいない状態です。
自分で結果を出すことができない訳ですから
ストレスもフラストレーションもたまります。
そんな状態から抜け出すための習慣こそが、
第1・第2クールでの学び
- 第1の習慣「主体的である」
- 第2の習慣「終わりを思い描くことからはじめる」
- 第3の習慣「最優先事項を優先する」
でした。
この習慣を繰り返し実践することで
「依存」にいた受講生達は、「自立」へ変化していきました。
ではこの「自立」とはどういう状態かというと、
『私はこの問題をどう解決したいのかを考え、自分で問題を解決できる』
つまり…自分で結果を出すことができる状態です。
自分の努力で成果を出せる、
自分が動くことで変えていける、
自分が頑張れば、成功する。
現在ではこの「自立」こそが『成功』だと
書かれた本やコンテンツが大量にあります。
でも、7つの習慣ではここがゴールではないんです。
もちろん、「自立」は「依存」に比べたら
何倍もの成果を出すことができます。
しかし、自分だけの力だと、
自分の能力=結果の限界
になってしまうんです。
「自立」にいるリーダーは結果は出せるけど、
部下やチームが育たなかったり、
家庭であれば、家族が依存してきたりと
人間関係の問題を抱えることが多いのです。
「自立」にいる受講生達にも新しい問題が
生まれていました。
「会社の中で、マネジメントに偏りがち、
チームメンバーのことを大切に出来ていない気がする」
「経営者として会社のミッションやビジョンは掲げてきた。
ただ、それを社員と共有してこなかったかもしれない」
「自分がやるしかないと思ってやってきて身体を壊した。
もっと他にやりようがあったのではないかと思う」
これらの問題を解決していくのが、
この第3クールからはじまる
- 第4の習慣「WIN-WINを考える」
- 第5の習慣「理解に徹し、そして理解される」
そして第4クールで扱う
- 第6の習慣「シナジーを創り出す」
この習慣を実践していくと、
自分一人で出せる結果を越えたパフォーマンスを発揮できる。
自分一人で見つけた幸せを遥かに超えた幸せを味わえる。
短期的にではなく長期的に「成果」を出し続けることができる。
このコロナ禍であっても、どんなに辛い状況に陥っても
一人ではなく、みんなで結果を出し続けることができる。
とてもパワフルで理想的な状態です。
これが相互依存の世界であり、
人間関係の中でのリーダーシップになります。
7つの習慣の関連書籍である『最優先事項』
の中にもこんな言葉があります。
「”私”ではなく”私たち”の考え方を
もてるかどうかも人生の質を左右する。
私たちは人と人が力を合わせる
相互依存現実の中で生きているのであり、
真の意味でのシナジーを作りだせるような
人間関係を築いて
はじめて人生の豊かさと自分の可能性に
気づくのである」
誰かと共に力を合わせていく経験の中で
はじめて人生の豊かさと可能性に気づいていくことができると
コヴィー博士も仰っています。
相互依存の話を聞いた受講生達。
その感想シェアには
相互依存の世界に踏み出すための
決意がにじみ出ていました。
「娘の選択に世間体から意見してしまった。
娘の本当の望みを知るチャンスだと考えて
もう一度話してみたい」
「人間関係に問題があるときは期待が不明確な時が多い、
そこをしっかり伝えれば、今持っている問題が解決に進みそう」
「妻や子供が自分を理解してくれないい
と思っていたことが問題だった。
自分から理解するようにできれば、
家族と幸せになれるかもしれない」
「問題にフォーカスして腹を立てていたが、
そうではなくそれをきっかけに、
相手と話し合いをすることで
相手との関係性を深めるチャンスなのかもしれない」
相互依存の世界に気づき、
その世界について真剣に考え始めた受講生達は
第4の習慣から
本格的に相互依存の世界に足を踏み入れていきます。
【開催レポ③】で詳しくお伝えします。