使命を生き切るということ ― スティーブン・R・コヴィー博士が遺した『第9の習慣』

2012年7月16日に、『7つの習慣』著者 スティーブン・R・コヴィー博士は79歳で旅立たれ、12年が経ちます。

博士の最期のお別れの場で、ひとつの印象的なメッセージが紹介されました。
それが「第9の習慣」と呼ばれている言葉です。

「生まれた時より、より良い世界にしてこの世を去っていく」

これは、博士ご自身が『第9の習慣』として文章化されたものではありません。
お別れ会の場で、「mission complete」という言葉とともに示された、博士の生き方そのものを象徴するメッセージでした。

博士は、生前、日本に特別な敬意を寄せていました。
2011年3月11日、東日本大震災の後には、日本に向けた動画メッセージも届けてくださっています。

その中で博士は、次のように語っています。

第一の偉大さは、日本人および日本の文化に本来備わっていると私はかねがね考えてきましたが、その確信はこの度(東日本大震災)の地震と津波、放射能漏れ事故での勇気や犠牲を伴う数々の行動を目の当たりにしてますます揺るぎないものになりました。

我が身の危険も顧みず他人を助けようとした人、
無私無欲、尊厳と不屈の精神、品位ある態度をもって援助の手を差し伸べる人、
そういう人々が日本に大勢いることを、私は知っています。

…こうした共同精神こそが真の日本人魂であり、そこに私は深い感銘を覚えます。

「7つの習慣」は、人類の叡智を博士が体系化したものですが、
博士は生前、「本来であれば、東洋や日本から生まれてきても不思議ではなかった」と語っていたとも言われています。

その日本において、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の提携団体として、一般社団法人7つの習慣アカデミー協会は設立されました。

「人の可能性を解き放つ」という博士のミッションを受け継ぎ、一般個人向けの協会として活動を続け、まもなく9周年を迎えます。

私たちはこれからも、コヴィー・リーダーシップの思想を「知識」ではなく、生き方として実践し、次の世代へと手渡していくことを大切にしていきます。

2024年7月16日。
感謝の気持ちを込めて。

フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 提携団体
一般社団法人 7つの習慣アカデミー協会
代表理事 斎東亮完

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