
先週、「7つの習慣 実践会ファシリテーター養成講座」第10期が修了しました。
振り返ると、長いようで短く、短いようで確かな6か月間でした。
参加された皆さんは、講座のスタート時、それぞれに異なる課題を抱えていました。
仕事は忙しいけれど、やりがいを感じられない。
家族との時間が思うように取れない。
人間関係に悩みながら、「充実した日々とは何だろう」と考え続けている。
感情に振り回されずに人と向き合うとはどういうことか。
そして、自分の中に揺るがない軸がほしい――。
そうした問いを抱えながらも、毎月の「7つの習慣」の実践課題に、真摯に向き合い続けてこられました。

印象的だったのは、「自分が大きく変わった」という実感よりも、周囲の変化に気づくことで、自分自身の変化を感じ始めた方が多かったことです。
まずはやってみよう。
完璧でなくていいから、実践してみよう。
その積み重ねが、自然と実践力を育てていきました。
実践の中で、こんな声も聞かれました。
家族から「人の気持ちが分かるようになったね」「受けてよかったね」と言われた方。
「分かっているつもりだった」ということに気づき、自己認識が深まった方。
スタッフに理解してほしいと思っていたけれど、実はスタッフのほうが自分を理解し、自発的に支えてくれていたことに気づいた経営者の方。
変化の形はそれぞれでしたが、共通していたのは、自分の中に軸が育ち、時間や優先順位を見直せたことでした。
その結果として生まれたのは、忙しさが消えたわけではなく、日々を受け止める「心の余裕」でした。
講座の終盤、皆さんの表情が穏やかに、そして明るく変わっていったことが、何より印象に残っています。実践を重ねてきた人の瞳には、自然な輝きがあります。
自らの変化を実感できた人は、その経験を、次の誰かへと手渡していくことができます。それが、「影響の輪」が広がっていくということなのだと、あらためて感じさせられました。
6か月間、実践を続けてくださった第10期生の皆さま、本当にありがとうございました。
また、サーバント・リーダーシップを体現しながら、見守り、支え続けてくださったサポーターの皆さまにも、心より感謝申し上げます。






