7つの習慣アカデミー協会 現場レポーターの新川さよ(あらかわさよ)です。
「7つの習慣マスター(実践者・伝承者)」を養成するトレーニングプログラムの様子や、受講生の感想などをご紹介しています。
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今回は、7つの習慣アカデミー協会の認定ファシリテーター養成講座「2期生」
さらには再受講生として「8期生」修了生でもある 大谷ともゆきさん をレポートさせていただきます!
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🔳大谷ともゆきさんのご紹介
60代・経営者(木材卸売業)
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大谷さんの会社は、昭和30年に設立し、今年で69年目を迎えました。
大谷さん自身は、企業人生48年目。
そのうちの約25年間は、社内外の人間関係で悩んでこられました。
どの企業でも、よくある課題と言えます。
7つの習慣を学び実践する中で、経営実績が5年間で奇跡的に伸びた、というご経験をされています。
なんと、売上が2倍になり、粗利が3倍になり、経常利益が23倍になったそうです。
7つの習慣を実践した成果は、数字としての経営実績だけではありません。
大谷さんの会社の第3代社長が「人間尊重の経営」を推進されていました。
しかし、経営実績は伸び悩んでいたそうです。
その原因も分からず…
しかし、大谷さんは、7つの習慣を通して、その根本原因に気付かされました。
”欠点”に気がついたことで、
影響の輪の中から人間関係や業績に結びつく成果が出てきたのです。
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🔳欠けていたもの
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人間尊重の経営で、黒字経営を続けてはいましたが、
ある一定以上の結果を出すことが難しく、経営実績も伸び悩んでいました。
大谷さんが、「7つの習慣アカデミー協会」のトレーニングの中で気づいたこと
それは、
大谷さんの会社は、「私的成功」と呼ばれる 第1、第2、第3の部分が弱かったということです。
「私的成功は公的成功に先立つ」
「7つの習慣」の書籍にも何度かでてきます。
一人ひとりが、依存から自立に向かっていない状況で、第4、第5、第6の習慣をやろうとしてきました。
一人ひとりが自立していない状態で
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーをつくりだす
これらを実践していても、できないわけです。
その最大の欠点に気づき、真正面から挑むことができたことが最大の収穫だとおっしゃってくださいました。
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🔳「M&Aの成功」
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ベンチャー企業では、初期段階の売上が低いために、売上げが2倍5倍10倍に伸びることがあります。
しかし、大谷さんの木材卸売業は、業界自体が、成熟産業であり、全国的に、衰退産業と言われています。
そんな成熟期の中で売上を2倍、それから経常利益で23倍、という成果を出されています。
これは異例中の異例で、業界誌での紹介や全国いろんなインタビュー受けたり、
企業訪問が増えたりということで、業界で注目をされています。
当然ながら数字を牽引する大きな原動力になったのが「M&Aの成功」だそうです。
違う企業の文化の統合。
大半のM&Aはうまくいかないと言われている中で、
なぜそんな難しいM&Aで成功することができたのでしょうか。
大谷さんは最初、M&Aは全く考えもしていなかったそうです。
一番考えていたのは、いかに自分の会社の利益をあげられるか、ということ。
戦略的に考えていたのではなく、
まずは、「自分の会社として何が足りないか」ということだけを、ただ考えていたそうです。
そんな中、たまたま先方の社長が、大谷さんの会社の営業の方の人間性に惚れこんだことがきっかけで、M&Aの話の流れになったそうです。
必要なスキルもないような会社なのに、なぜ声が掛かったのか。
それは、「大谷さんの会社なら、何か自分の社員を大事にしてくれるんじゃないの」と思ってくれたからだそうです。
他にも立派な企業たくさんあるにも関わらず、何となくその経営者経営幹部の人達を見ていて、
「この会社なら自分たちの社員を守ってくれるんじゃないか」
と言われたのだそうです。
人間尊重の経営をやってきた企業カルチャー。
営業担当者が特段にスキルが高かったわけではありません。
お客様からは、
「別に営業スキルがあるわけじゃないですよね、でもいい人なんです」
と言われたそうです。
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🔳人を大事にする企業カルチャー
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「もし企業に良きカルチャーが根付いてれば、どんなことが起きても柔軟に対応できる」
大谷さんの会社の奇跡的なM&Aの成功は
その「人を大事にする」という企業カルチャーがもたらしたものでした。
大谷さんはかっこいい戦略や、M&Aの勉強は全然していない状況でした。
そんな中でも、自分が弱みだと思っていたことが強みに変わっていくご経験をされました。
素晴らしい功績を残されている大谷さんですが、
謙虚であり、勤勉であり、まさに人格主義の方だと感じます。
人格は目には見えません。
しかしそういった人格の部分を磨いていく学びや実践を通していくことで、
目に見える業績としても現れるようになるのだと
大谷さんのお話から改めて確信をしました。