第4の習慣「WIN-WINを考える」
これは人間関係におけるリーダーシップの原則であり、
人間関係を築いていく習慣です。
『WIN-WIN』
「この取引ではお互いにWIN-WINを目指しましょう。」
仕事場でそんな会話がされることがあるように、
WIN-WINという言葉は
日常の中でも耳にすることが
多くなりました。
英語を直訳すると
「相手も自分も双方が勝ち」という意味になりますが
7つの習慣では
『すべての人間関係において必ずお互いの利益になる結果を
みつけようとする考え方と姿勢』
と書かれています。
そう、
お互いが損しないやりとり…ではなく
人生を競争の場ではなく協力の場と捉える姿勢。
全員が満足して出来る方法は充分にあるという考え方。
全員が勝者になれる、
私の案でもあなたの案でもない、第3の案に気づけること。
これが7つの習慣でいうWIN-WINなんです。
WIN-WINの精神をもって相手と接することは、
【開催レポ②】で書いた、
相互依存の世界への第一歩となります。
そうならば、早速
取引先のあの人と、
子供と、
パートナーと、
「WIN-WINを目指そう!」
と行動する前に、
あなたに一つ、質問です。
相手との関係性の中で
『あなた自身のWIN』って何でしょうか?
受講生もワークの中で自分のWINを考えた時に
「そもそも自分のWINがわかっていないことに気が付いた」
こんな発言をしていました。
WIN-WINを目指しましょう、といっても
自分のWINが何か分からなければ、
目指せませんよね。
まずは、そこを考えてみてください。
そして、その時に、自分のWINが、
目先だけのWINになっていないかを
確認することも大切です。
自分の利益や自分の都合などといった、
目先のWINで考えてしまうと、
WIN-LOSEやLOSE-WINという結果を
引き起こしやすくなります。
これは、ある受講生の言葉ですが、
「子供が片づけなくてイライラしていたが、
自分のWINを考えてみると
子供と触れ合うチャンスなんだと思えた」
これは自分のWINを考えた時に、
自分の中に、
『子供と良い関係性を築いていきたい』
という思いがあるからこそ出てきた
「自分のWIN」ですよね。
【開催レポ①】でお伝えした
『自分にとって重要な事』や
自分のミッションから
WINを考えているかという点も
チェックしてみてくださいね。
その上で、次に考えるのは
『相手のWIN』です。
とは言え、相手のWINについてできることは、
『自分が相手のWINを考える(想像する)』
ことだけです。
ここがとても大事な所なんです。
なぜならば、人はこの自分が考えた「相手のWIN」を
相手に押し付けてしまうことがあるんです。
忙しい上司の時間を取らないようにすることが、
「相手(上司)のWIN」と思って仕事をしていたら
上司はもっと報告してもらいたいと思っていた、
こんなすれ違いはよくありますよね。
そう、第4の習慣は
「WIN-WINを考える」
であって、
「WIN-WINを実行する」
ではないんです。
まずは、相手の立場にたって、相手のWINを考えてみる。
そこですぐに実行にうつすのではなく、
自分が考えた『相手のWIN』が正しいのかどうか、
その相手に聞いてみることが大切なんです。
これが第5の習慣、
「まず理解に徹しそして理解される」
に繋がるんですね。
この本質を理解した受講生達は
大切な人とのWIN-WINを実践するために
出来ることを話していました。
「WIN-WINを考えるにあたって、
相手の興味関心にまず自分が興味をもっていく」
「自分のWIN相手のWINを
書き出してから話をはじめてみる」
「WIN-WINを考えてから行動することで、
スタッフとの関係を強くする」
「LOSE-WINで仕事をしていた。
受け身ではなくWIN-WINを考えて
自分から仕事を提案していきたい」
「WIN-WINを実現するために
まずは妻の理解に徹する」
これらの宣言を実践していくことが
相互依存状態を作る土台となっていきます。
さて、次は第3クール最後の学び
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」です。
【開催レポ④】で詳しくお伝えします。