スティーブン・R・コヴィー博士 生誕92年 ― 『7つの習慣』が今なお世界に受け継がれる理由

10月24日は、『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー 博士の誕生日です。1932年に生まれた博士は、本年で生誕92年を迎えました。

コヴィー博士が『7つの習慣』を体系化する背景には、アメリカ合衆国建国200年という歴史的節目がありました。

博士はこの機会に、「成功とは何か」「人はどのように生きるべきか」という問いに向き合い、長年にわたる成功に関する文献や思想を研究・整理し、論文としてまとめました。

その探究が基盤となり、やがて人の在り方と行動原則を体系化した『7つの習慣』が生み出されていきます。

コヴィー博士は50歳のとき、大学教授という安定した立場を離れ、独立起業。1989年に『7つの習慣』を出版すると、本書は瞬く間に世界的なベストセラーとなりました。

その後、『7つの習慣』を基盤とした研修プログラムは160か国以上に展開され、フランクリン・コヴィー・グループは世界最大級のリーダーシップ研修会社へと成長していきます。

こうしてコヴィー博士が遺した『7つの習慣』は、単なる自己啓発書ではなく、時代や文化を超えて通用する「人類の原則体系」として、今なお世界中で実践され続けています。

博士は生前、「変化が大きいほど、またチャレンジが困難であるほど、『7つの習慣』の持つ意味はより大きくなる」という趣旨の言葉を残しています。

先行きが見通しにくく、社会や価値観が大きく揺れ動く現代において、この言葉の重みは、ますます増しているように感じられます。

一般社団法人7つの習慣アカデミー協会では、コヴィー博士が遺してくださったこの思想と原則を、次の時代を担うリーダーたちへと手渡していくことを使命としています。

博士への深い感謝と敬意を込めて。
そして、この原則を未来へとつなぐ決意を、あらためて胸に刻む一日としたいと思います。

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