利益とは「数字」ではなく、「未来をつくる力」

「自社の事業は、自社が永続するだけでなく、社会が永続するものでなければならない」

これは、日頃から多くの企業や経営者を支援されているある税理士の先生から伺った言葉です。

一見すると理想論にも聞こえるこの言葉ですが、その背景には、極めて実践的で本質的な「利益」に対する考え方がありました。

その先生は、こう語られています。

何に投資をし、何をつくっていくのか。
それを決め、実行していくことこそが「利益」である。

つまり、利益とは単に数字を残すことではなく、未来に何を生み出すかを選択できる力だということです。

利益があるからこそ、人を育て、仕組みを整え、社会に必要な価値へと再投資することができる。

そして、その根底には、次のようなフィロソフィーが流れています。

才能を私物化してはいけない。
才能は、自分のためではなく、
世の中に貢献するために与えられている。

これは、稲盛和夫氏の教えとしても知られる考え方であり、数字の奥にある「経営者の在り方」を問う視点です。

売上や利益を追い求めることと、社会への貢献を目指すことは、決して相反するものではありません。
むしろ、本質的な経営とは、その両立をどう設計するかにあるのだと、改めて考えさせられる機会となりました。

こうした思想と実務を両立されてきた税理士の先生と共に、来年からは歯科医師の皆さま向けの会計講座をお届けする予定です。

数字を整えるだけでは終わらない。「なぜ利益を生み、どう使うのか」までを考える。

7つの習慣が大切にしてきた原則中心のリーダーシップを、経営と会計の分野からも、現場に根づく形でお伝えしていきます。

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