新しいプロジェクトを効果的にプランニングする方法を
ステップでご紹介しております。
前回までの記事はこちら
今回は「ステップ6」をご紹介していきます。
【ステップ6】振り返って、今後に役立てる
効果的な振り返り(反省)をするのに欠かせないのが、
「自覚」=自己俯瞰・自己客観視する能力です。
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<完訳「7つの習慣」P75>
人間を人間たらしめているのは、感情でも、気分でもない。
思考ですらない。
自分の感情や気分や思考を切り離して考えられることが
人間と動物の決定的な違いである。
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動物と比較してみるとわかりやすいかもしれません。
ライオンでも、トラでも、
100年前から生活様式は変わっていませんが、
これに対して人間は、
100年前から生活様式は、進歩進化し続けています。
他の動物種との違いは、
4つの能力「自覚・想像・良心・意志」であると、
コヴィー博士は述べています。
第一の習慣でも紹介されていますが、
一時停止ボタンを押して、スペースをあけ
4つの能力「自覚・想像・良心・意志」で、
望む未来を選択する。
これが、
「望む未来を創造していく鍵」となります。
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偉大な経営思想家でドラッカーも
フィードバックの重要性を説いています。
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「期待する成果を事前に書き留め、
一定期間後に実際の成果と期待を照合する」
というシンプルな方法です。
これは、16世紀のヨーロッパの布教で大きな
成果をあげた手法でした。
活動の成果をフィードバックすることが、
意志を強固にし、同時に活動の成果と自らの
成長に焦点を合わせることを可能にします。
ドラッカーはこの歴史的事実に目を見開かれ、
やがてマネジメントの手法の一つとして
「フィードバック分析法」を確立。
このシンプルな原則が、ドラッカーのマネジメント、
マーケティング、イノベーションなど、状況に応じた
多彩な思考法の基本型となっています。
何よりもドラッカー自身が「フィードバック分析」を
ほぼ一生にわたって実践し続け、その効果に
「驚かされる」と述べていた手法です。
(参照:「自らをマネジメントするドラッカー流フィードバック手帳」
ドラッカー学会理事 井坂康志著 かんき出版)
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振り返る上でのヒント
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【ヒント1】嬉しい成果・結果を振り返る
(自分信頼貯金を増やしていく)
【ヒント2】望ましくない結果ワースト5
(現実をありのままに知覚する)
【ヒント3】「望ましくない結果」(Performance)は、
「能力・リソース・仕組み等」(Performance Capability)
を見直すチャンスと捉えるなら、改善点・改善案は何か?
すべての機会を、ミッション・ビジョン・役割を
果たしていくためのチャンスと捉えるなら、
どんな改善点・改善案があるか?
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そして、プランニングのサイクル(再新再生)を
回していってください。
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【ステップ1】
ミッションやビジョンを確認する
(終わりを思い描くことから始め、
情熱と視点を原点回帰させて、
赤々と燃えるようなイエスを感じとる)
【ステップ2】
どんな役割が重要になってくるか?
自分の役割を明確にする
(シナジーを生み出すよう
役割同士のバランスがとる)
【ステップ3】
最重要目標を確認する。
(ミッションにつながる
役割ごとの<年間>最重要目標にフォーカスする)
【ステップ4】
直近の「最優先事項」(大きな石)を、
スケジュールに組み込む
最優先事項(大きな石)を予定に組み込み、
その後、それ以外の活動(小さな石)をスケジューリングしていく。
【ステップ5】
選択の瞬間に誠実であること。
刺激と反応の間のスペースで一時停止することによって
ミッション・ビジョンなど、
人生における最優先事項を選択していく。
【ステップ6】
振り返り、今後に役立てる
望ましい結果は喜び、信頼貯金に蓄え(自己承認し)、
望ましくない結果は、改善改良の機会ととらえる。
以上、シリーズで紹介してきた
「プランニング・ステップ」を参照することは、
「7つの習慣」を実践する具体的な方法でもあります。
何かヒントになれば幸いです。